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2009年08月22日

太陽は偉大なり

 

















 こんばんは、大全ですUP

 気づけば、8月も終盤!

 子どもたちの夏休みもあとわずかですね~にっこり

 8月は1年の中でも、最も暑い月ですよねピッピ

 そんな8月だからこそ、吉次園では欠かせない作業があります!

 それが、「太陽熱消毒」です晴

 
  太陽熱消毒とは、その名の通り太陽熱を利用して土壌を消毒する方法です。

 具体的には、いちご畑に畝を立てて、長時間かけて散水し水を十分に含ませた状態で、ビニールで隙間なく覆います。

 この状態でビニールハウスを閉め切ると、ハウス内はまさにサウナ状態びっくり

 数分入っているだけで、頭がクラクラして、汗が噴き出してきます。

 晴れた日の日中には、土壌表面は約70℃、20cmの深さでも約50℃まで上昇します。

 この熱で、土壌中の病原菌をやっつけてしまおう!って方法なんですグー


 一般的には、現在でも薬剤を使った土壌消毒方法が主流です。

 でも、太陽熱消毒には土壌消毒に比べて、優れた点がありますキラキラ

 
  まず、一つめは、人にも環境にも優しいということ。

 薬剤を一切使わない太陽熱消毒は、人体に害がなく、もちろん環境を汚染する心配もありません。

  そして、二つめは、主に植物にとって害になる病原菌だけを狙って殺すことができることです。

 薬剤を使った土壌消毒は、土壌中に存在するあらゆる菌や微生物を殺してしまいます。

 そのような土壌では、土壌消毒後に特定の病原菌が急激に増殖する危険性が常にあります。

 一方、太陽熱消毒では、有機物を分解するような良い菌は比較的熱に強いためあまり死なず、熱に弱い病原菌が多く死滅します。

 その結果、土壌中には良い菌が多く存在することになり、病原菌の増殖を防ぎます。

 
  このようなことから、吉次園では太陽熱消毒を採用しているわけですが、この方法には実はリスクもあるんですべー

 最大のリスクは、その効果が天候に大きく左右されてしまう!ということです。

 薬剤を使った土壌消毒だと、天候に関係なくいつの時期でも一定の効果が期待できるのに対して、太陽熱消毒では温度が高い時期で、しかも雨や曇りの日が少ないことが効果の出る条件となります。

 たとえば、梅雨の時期に行ってもほとんど効果を期待できません。

 このことが理由で、今でもなかなか太陽熱消毒が主流にはなりません。

 でも、僕としては2年に一回しっかりと消毒が出来れば、それで問題ないかなと考えています。

 というのも、毎回土壌中の微生物を全滅させてしまうような消毒のやり方では、継続的な農業が困難なのではないかと思っているからです。

 
 現在の農法は、多くの作物で収量をあげるために密植されるのが通常です。

 そのような状況で、まったく病害虫の発生がないということは、ほとんどありえません。

 吉次園では約18000本のいちごの苗を定植しますが、その全てが最初から最後までなんの問題もなく生育することはまず不可能と考えています。

 その中の一部は、土壌中の病害虫によって枯れてしまうこともあります。

 しかしながら、それが一部でおさまればよしとする。

 自然相手の農業だから、ある程度自然を受け入れなければならないと思うのです。


 それでも、許容範囲はありますが(笑)。


 と、なんだかグダグダと書いてしまいましたZZZ

 まぁ、今年の8月は天気が良さそうなので、心配はいらなそうですにっこり

 明日はいい天気晴

 暑くなりそうですねっ!


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Posted by 吉次園 at 18:43│Comments(0)いちご
 
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